歯周病治療
現代日本人が歯を失う原因のおおよそ半分が歯周病です。
保険の治療を中心に、患者さんの歯を大切に守っていくため、日々歯周病の原因となる歯石を取り除き、1人1人のお口の状態に合ったハミガキの仕方のご提案をさせていただきます。
①歯周病検査・診断
歯周病がどれくらい進んでいるのか検査を行なった上で診断します
1)X線検査
2)歯周ポケット検査
1)と2)の検査をもとに歯周病の進行具合を診断し歯周病の治療へ進んでいきます。
②治療
1)まずは歯肉の上についている歯石をとっていきます。
2)1週間後1)の治療でどれ位歯肉の改善がみられたか歯周ポケット検査を行います。歯肉の中にも歯石がある方は、この検査の後お口の中を6~8回に分けて、麻酔をして痛くないようにして歯石を取っていきます。
③歯石除去後再評価
小さなブロックごとに麻酔*をして歯石を取った後、2週間経ったら再評価の検査を行ないます。
*麻酔注射期は、極細の針でゆっくり注入するため痛みが少なく優しい電動注射器です。
④評価の値によって
評価の値によってもう一度麻酔をして歯石を取ったり、歯周病安定期治療や歯周病重症化予防治療、つまりメンテナンスに入っていきます。
まれに歯肉の中を切開して直視下にて歯石を取り除く小手術を行なうこともあります。
歯周病予防・メンテナンス
染め出し
まずプラークを染色していき、付着部位を確認します。
歯磨き指導
TBI~Teeth Brushing Instruction~
まず、TBIではTBIの目的とブラッシングの重要性を伝えることから始まります。
歯磨きをしていても、正しく磨けているとは限りません。そのため、プロのブラッシング指導によって正しい磨き方を身につけてます。TBIでは、歯磨きの指導を行うとともに、自分ではセルフケアが難しい磨き残しをフォローし、実際に正しい磨き方でブラッシングを行ってみせることで、その仕上がりの爽快感を実感してもらうこともあります。
清掃
スケーラー、歯間ブラシやフロスなど
デンタルプラークが石灰化すると歯石になります。歯周ポケットに歯石ができると、歯石による機械的刺激が歯周ポケットの改善を抑制し、歯石に蓄積したプラークに起因してポケット内の炎症を憎悪させてしまいます。歯石は歯みがきで取り除くことができないので、スケーラーという器具を使って機械的に剥がし取ります。歯石の沈着部位・付着量・歯周組織の状態などを加味して器具を選択します。
PMTC
ブラシでとれない汚れや、着色などの除去
歯面清掃では、歯肉縁下3ミリ程度までの歯根面清掃が可能です。ペーストと回転式器具を用いて歯面清掃を行います。器具の先に取り付けるブラシやカップにはさまざまな形状や硬さがあり、状況に合わせて選びます。ペーストは研磨粒子の粗いものでプラークや着色を除去し、研磨粒子の小さいもので最終仕上げをします。研磨材を配合せず、吸着材で汚れをとるものもあります。最後に水や薬液による洗浄によって、残留した研磨剤を除去します。
フッ素塗布
歯肉マッサージ
フッ素を直接塗布することにより、虫歯の予防だけでなく、様々な予防をすることができます。また、 歯面を守ることにより知覚過敏の軽減や痛みをやわらげるはたらきがあります。
歯肉マッサージは、歯周病が進行している方、喫煙をされる方におすすめです。歯肉マッサージをして代謝を促し、健康な歯ぐきを目指しましょう。