かい歯科 院内新聞11月号
続きがあるのよ
最近、私の息子が野球のクラブチームに入会しました。
練習を見にいくと最後まで走れていないし、フォームはめちゃくちゃ・・・。
なのに、練習試合には出してくださいとアピール。
母親は目が回るほどはずかしくてクラクラしているのを尻目に、当の本人は天真爛漫にしております。
いつか痛い目にあうわよと見ていたら、最近さすがに注意を受けて、少しわきまえてきたのか・・・。
監督、コーチ、先輩、チームメイトの方々ありがとうございます。そして宜しくお願いします。
ところで私は、いいなぁとあこがれている老夫婦が数組いらっしゃるのですが、その中に私が往診にお伺いしている老夫婦がとても素敵なのです。
往診に伺っているの方なので、お体が弱ってらっしゃりはするのですが、お互い体の不自由な所をおぎないながら静かに穏やかに過ごしてらっしゃいます。
お父さんが車で出かけられると、お母さんは木漏れ日のあたるリビングからカウチソファーに座りながらお父さんの帰りを待ってらっしゃいます。
お母さんの受診の日はお二人で病院へ行かれます。
あぁ私もこのように年をとってだんな様と過ごせたらいいなぁと常々思っております。
夏の甲子園のテレビ中継をお二人でご覧になってらっしゃったので、
「野球はお好きなのですか?」と聞いてみたした。
すると、息子様が二人いらっしゃって、お二人とも野球をされていたとの事でした。
あの一生懸命に見てらっしゃるのはきっと、息子さんたちの成長の思い出と重ねて見てらっしゃったんだわと納得いたしました。
その数ヶ月後、息子のチームの野球の試合を観に行きました。
息子はベンチを温めておりましたが、息子のチームが勝利を収めるところを観ることが出来ました。単純に嬉しかったです。
帰りに主人の車の中でこの老夫婦のことを話しながら、
「野球の思い出がいつか私たちが老夫婦になっても心を温めてくれる思い出になっているといいね」と話して帰りました。
子育ても人生も続きがあるのよね。